NHK教育テレビ　ドラマ「パパ　トールド　ミー」

先週初めて観たのですが、激しくショックを受けました。主役の知世ちゃんが可愛くない。大阪弁が原作の雰囲気ぶち壊してる。原作のキャラやエピソードは詰まってるけど、全部やな方向に改竄されてる。これだったらドラマオリジナルの方がマシ。そもそも、主人公からして性格が違うし、作品の主張もあり得ない方向に変えられてる……。あまりの酷さに思わず、脚本家の名前チェックしました。

(以下、ネットで聞いた話からも合わせて感じた感想)
原作の方は人と人とは関わり合いながらも過干渉はしないし、ちゃんとけじめの境界線のようなものを持っている。楽な人生に逃げた友人を糾弾したり改心させようとしたりするのではなく、寂しく背中を見送る度量を持ってるし、泣いてる人が泣いていることを隠そうとしてるのに「あの人泣いてたよー」などと言ってよく気のつく自分をアピールしたりはしない。なのに……なんで陳腐な説教話にするんだ、NHK。そういうのがやりたいなら、他のでやればいいのに。なんだ、あの「××ちゃんはペアルックが嫌なんです」ってのは。横から勝手にしゃしゃり出るなよ。微妙な問題なんだし、他人から聞かされたら更にいい感じしないだろー。

俳優の選択もひどい。どうして美人でハイセンスなキャリアウーマンをブスのハイミスにする。きれいとか、おしゃれとかは、「心あたたまる」にならないからですか?　味のある顔の方が人情味溢れてるからですか?


最終話でパパが再婚するという噂を聞いたので、本当だったらNHKに抗議しようと思ってます。動物のお医者さんも変えられているところが全部変な方向に曲がってるなぁ、と思ってたけど、その比じゃねぇ。原作はあくまでも原作だし、これがきっかけで原作の方を手に取る人も増えるかもしれないけれど、だからといって、作品の精神やそれを愛してきた人達の気分を害するようなものを許容しようとは思いません。

問題はそもそも観る余裕があるかどうかだな。原稿終わらない……。
パロ同人も嫌な人から見ればこれと同じなのかもなぁ。でも、なんか受ける感じは違う気がする。公式のお墨付きつきで広くやるのと、同好の士同志のみの公開を目的としてるのの違いか? 嫌な設定の同人あっても、こんなに不快になったことないしなー。あ、でも、話がへぼい上に絵はトレスの同人誌読んだら似たような気分になるかも。


……とか書いている間に原稿進めろよ、自分。