昔の友人と出逢った

ネットをうろうろしてたら、昔の友人・・・というか、相棒のサイトをみつけた。前にも一度、　遭遇したけど、まだ続けていたらしい。同じジャンル、同じカップリング。


「えらいね」と思った。私はとっくに、そのカップリングを捨ててしまっている。その人の言動に傷ついて、そのキャラを好きだという想いだけを支えに、活動を続けていくことが出来なかった。


「応援してあげたいな」と思った。でも、心の中だけに留めておくことだろう。心の底から、応援したいってわけではない、とも思うし。
「同人なんて」「パロディなんて」「やおいなんて」と、自分の生き方と作品だけでなく、同人女全般を貶めて「卒業」と言い放ち、去っていったことを忘れる気にはなれない。再会したとき、思わず、おとなげなくも、「ただの一般的な体験談」として、そのときのことを語ったら、「ネットで出せばいい」と事も無げに言ったことだし。・・・せっかく、誰のことかは匂わせもせずによそで話したんだから、黙っとけよ、馬鹿(泣笑)

私はネット、好きです。でも、本はもっと好き。
「売れない」というリスクがあるからこそ、好き。見てもらうための努力を忘れないでいられるから。少額であっても、払ってくれた人への感謝を忘れないでいられるから。
本という形態が好き。装丁やプレゼンまで含めて「作品」だから。

賞賛だけを集めたがるような活動形態は好きになれない。そりゃあ、ただなら、読むでしょうよ。誉めるでしょうよ。みんなが誉めてたら、誉めないわけにも普通はいかないし。私だって、仕方なく誉めたことが何度かある。「仲間だから」と。お金がかかる場合でも、チャットで「今度、新刊出すんだ〜」と言われて、「出来たら、通販させて」と言わないでいられる人は少ないと思う。私は言わなかった(別件)が、それもあって憎まれた・・・らしい。あああ、どーせ、私は上手い人しか、好きじゃねぇよ!企画者、主催者、読み手、消費者、どの立場からでもな!話も絵も駄目な奴でも、「先生」気分味わわせてやるために、同人界にいるんじゃねーやい。どこがおかしい?
件の昔の相棒は、その本性・本心さえ知らなかったら、是が非でも欲しいと思う程度の実力はあるんだけど・・・でも、やっぱり、「ネットなら、てきとーにやってける。いいとこ取り」って本心を他の人には隠してやってるのは嫌。嫌な面を見せないのも、また、思いやりとは思うけど・・・でも、私の立場からだと、「ずるい」と言いたくなる。


今のジャンルでも、いろいろとあって、「こいつと同じジャンルにいるの、嫌だな・・・」と思ったことはあるが、やめたいとは思わないのは、キャラへの愛の深さの違いではなく、一番身近な人の違いだろう。
私は不器用で、視野が広いとは言えないから、「相棒や挿し絵描く人が、楽しんでくれるといいな」と思いながら書く。読者は執筆段階では二の次。その「一番楽しんで欲しい相手」の変心だけでも傷ついたのに、自分を含めた元の仲間達への侮辱、友人だと思っていた人が予想外に心が弱くて阿呆だったという事実、それがつらかったのだと思う。
「赤字になる」「食っていけるわけでもない」という現実に負けただけなのを「大人になった」と語るな!「私はこう」というならともかく、「なんで、そういう選択しないわけ?いい加減、大人になりなよ」というようなことを言うな!変わることを選んだのではなく、変わらざるを得なかっただけの人に、「選択」とやらを誇られても笑止なだけだ。「お金になるものしか描かない」「描きたい物を好きなだけ好きなときに描くだけ」「とにかく、見て欲しいから、ネットに載せる」「有名な人としか組まない。ゲストオンリー」というのでも、きちんとそういう「選択」をした人達ならば、自分と意見違っても、拝聴させていただくが。・・・まあ、私ごときが認める、認めないといっても、無意味な上に傲慢なんだけどさ。貴子さんの言葉を借りると、「あたしの全存在をかけて、あんたを否定してあげる」という気分になった相手第一号だったのは確か。


この人を否定して、突っ走った結果、今のジャンル内では中堅と大手の境目辺りをうろちょろしている存在になった(相棒は否定するけど、逆カップリングの人から、「●●×◯◯の大ボス」とか言われる弱小はおらんだろう(苦笑)確かに、自分で「大手」というみっともなさというものはあると思うが)。
だから正しい、とか、だからこの人が間違っている、とは言わない。だけど、私に対するこの人の否定に対する否定(ややこしい)は、これからも形になっていくのだろうと思う。


この人のことがあるから、私のNGワード(古い・・・)は「大人になる」なのですね(苦笑)
果たして、他人に対して、「私は大人になった」「君もいつかは大人になれるよ」「大人に
なれよ」と言うのが順当な行為だといえる人は、本当にまともな「大人」なのだろうか?
年が離れているか何か、それなりに納得出来る理由がある場合を除いて。